前回の記事はこちら→ KISA2隊秋田の救世主!?スターリンクを導入してみた
大阪のKISA2隊事務所から発送されたスターリンク(Starlink)が秋田に届きました!
はるか海を渡り、アメリカから日本にやってきたスターリンクが大阪を経て秋田に届くのは感慨深い話です。
(写真はKISA2隊秋田のメンバー、宇宙から電波を(スターリンクが)受信しています。)
KISA2隊大阪の事務所は、周囲に建物が密集しているため、宇宙からの電波をあまり拾えずスターリンクの実力10%程度といったところでしたが・・・
秋田ではなんとこのスピードがでました!(下記、画像参照)
人口カバー率トップクラスの某携帯電話会社でもネット速度がでなかったエリアも、このインターネットスピード!
このクオリティであれば間違いなく秋田でのICT活用の一助になってくれるに違いありません。
試しにビデオ通話が上手くいくかテストをしてみましたが、こちらも快適。
スムーズにコミュニケーションを取ることができました。
前回の記事でも書きましたが、KISA2隊がスターリンクを導入したきっかけは、KISA2隊秋田メンバーからの発信でした。
イーロンマスクが通信設備が破壊されたウクライナにスターリンクを送ったというニュースを見た。秋田県由利本荘市でもネットワークが弱い箇所があり、施設クラスターでネットワークが繋がらず対応に弊害が出て電話で対応したこともある。そのためスターリンクを活用できないかと思っている
その声を受けて、スターリンクのサービス要件を調査。(スターリンクを導入しているYouTube動画も片っ端から視聴しました笑)
そして、KISA2隊秋田のメンバーが言う通りスターリンクであれば課題が解決できるのでは?と導入を決めたのです。
具体的な課題としては、インターネットが使えないことにより現在KISA2隊秋田で導入しているWEBカルテが往診先で見れず情報が不足する、さらに往診先で書き留めた内容を往診先から戻ったあとカルテに入力しなければならないなど手間が発生していました。
また、遠隔医療のようなイメージで現場に医師がいなくてもインターネットを通じてビデオ通話ができることにより遠隔で医師からのアドバイスを貰うことができます。
医療資源が限られ、人口分散している秋田においては都心部よりさらにこの必要性が高いことが考えられます。
また、今後の展開としては医師によるインターネットを通じた遠隔での死亡診断で活用を検討しています。※医師による遠隔死亡診断については、画像診断、動画による診断が要件の1つにあるため電話での対応不可
KISA2隊秋田のメンバーも「山間部に行くほど、WEB通信の心配があった。スターリンクがあることでより多くの患者支援になる」「これまで叶わなかった、電子カルテの閲覧が現場で出来るようになれば、より多くの患者さんを診ることが出来る」とスターリンクの今後の活躍に期待を寄せています。
現場での活用はまさにこれからですが、今後KISA2隊秋田で活躍してくれることを期待しています。