
2025年5月11日、地域住民の防災意識向上を目的としたイベント「防災バッグを見てみよう!」を、KISA2隊高知のメンバーが開催しました。

地域に根ざした防災啓発イベントを開催
高知県は南海トラフ巨大地震の発生が懸念されている地域となっており、今できる備えや行動を考え、一人でも多くの命を守り、安心して暮らせる地域作りが求められています。
本イベントでは、防災意識の向上や避難体制の整備、地域のつながりを深める事で「いのちを守る力」と「共に生き抜く力」を育む事を目的として、KISA2隊高知の薬剤師5名が企画し、開催されました。

下記が実際に行われたイベントの内容です。
1. 座学講義
日本が世界でも有数の自然災害多発国である事を改めて認識するとともに、昨年8月8日に発表された「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」について、その意味や受け止め方、私たちに求められる備えについて解説しました。
2. 体験談の共有
講師自身が地域の指定緊急避難場所へ実際に足を運んで感じた現地の状況や課題を紹介。またそれを契機に防災バッグの内容を見直すに至った経緯を話し、参加者にとっても日頃の備えを再考するきっかけとなりました。
3. クイズ形式での防災グッズ紹介
薬剤師の視点から、災害時に役立つ医療・衛生用品等を中心にお勧めグッズをクイズを交えながら紹介し、楽しく学べる形式で理解を深めました。
4. 防災バッグの中身確認
地域の防災士会が作成した「避難準備品チェックリスト」を用いて参加者が持参した防災バッグの中身を一つ一つ確認しました。各自の備えの現状を客観的に見直す機会となりました。

防災バッグが教えてくれた、“備え”と“地域の絆”
ご参加いただいた地域の皆様からは、イベント終了後に多くの声をいただくことができました!

防災バッグを準備していたものの、食料品や水など期限切れに気づく事ができた。



妻が作ってくれたバッグの中身を初めて見たが同じものが数個入っていたり、バッグが重すぎて中身を見直すきっかけになった。



買ったままだった製品の使い方を初めて確認できた。



初めて聞く防災グッズもあり新しい知識が増えた。



世代を超えて話す事ができ楽しい時間を過ごせた。と防災に限らず普段話さない方々とも交流の機会となった。



他地域でも開催してほしい!
多くの参加者の声から、和やかな雰囲気の中でも参加者の防災意識を高める事ができたと実感しています。


そして、今回のイベントでは30~40代の参加者も多く、本イベントにより、世代を超えた繋がりを広げるきっかけにもなりました。今後はより多くの世代に情報を届けられるよう、InstagramやFacebookを活用した広報を行う予定です。
災害時において「顔の見える関係性」は、円滑な情報共有や心理的な安心感に繋がる重要な要素だと感じています。
KISA2隊高知は今後も地域との交流を大切にしながら、防災活動を継続していきます。