第2回 KISA2隊こども祭り in 能登町〜子どもたちの「やってみたい!」があふれた日〜【KISA2隊 能登】

2025年6月22日、石川県能登町の旧小木中学校体育館で「第2回 KISA2隊こども祭り」を開催しました。子ども81名を含む123名が集い、体育館は走る足音と笑い声で終日活気にあふれました。

昨年11月の穴水町開催に続く今大会は、KISA2隊・能登隊長の丸岡先生と能登町教育委員会と連携し、無理なく安全な運営を目指して準備を重ねて実現。

医師・薬剤師・看護師・介護士・ケアマネジャー・保健師・NPO職員・企業勤務者など、多彩な17名のメンバーが大阪・秋田・熊本など全国各地から駆けつけ、会場を大いに盛り上げながら子どもたちと一緒に汗を流しました。


目次

SASUKEキッズ

体育館いっぱいに設置された7つの障害物コースを、子どもたちが全力で駆け抜けていきます。
平均台を渡り、トンネルをくぐり、飛び石を跳んで、回転ディスクを通過。最後はマットの上を思い切りジャンプしてゴール!

チャレンジを終えた子には、スタッフ手作りの賞状をプレゼント。友達とタイムを比べ合ったり、「もう一回やりたい!」と何度も挑戦する姿も。

今回も前回と同様、ずっと行列ができる人気のコーナーになりました。


薬剤師体験コーナー

今回初めての試みとして設けられたコーナーです。子どもたちは模擬処方せんに自分の名前を書いて、チョコを一包化したり、ラムネを砕いて薬袋に詰めたりと、実際の薬剤師さながらの体験をしました。

白衣に着替えた子どもたちは、スタッフの説明を聞きながら真剣な表情で作業。約40名の子どもが参加し、保護者の方からは「こうやって薬ってつくられてるんですね」といった感想も聞かれました。


親子でおえかき

床に広げた大きな紙に、自由に絵を描いて楽しめる「おえかきコーナー」。海の生き物や虹、大きな文字など、描かれた絵はさまざま。それぞれの色や線がつながって、大きな一枚の作品になっていく様子が、とても印象的でした。

通りかかった保護者の方が立ち止まって写真を撮ったり、親子で並んで絵を描く場面もありました。


喫茶KISA2

子どもも大人も、ほっとひと息つけるスペースとして、体育館の一角に「喫茶KISA2」を設けました。

アイスコーヒー、レモネード、麦茶やジュースなどの飲み物に、秋田・熊本・大阪の銘菓を添えて。どれも全国から集まったメンバーが持ち寄ったものです。

冷たい飲み物を片手に、保護者同士が自然と会話を交わす姿も見られ、あるお母さんから、こんな嬉しいリクエストも。

「震災以来、子どもの遊び場だけでなく、親同士の交流の場もなくなっているので、今日のようなイベントは本当にありがたかったです。できれば半年に1回、難しければ年に1回でもいいので、またここで開催してもらえたら嬉しい。」

第1回目の開催で感じた、子どもと一緒に来ている保護者の皆さんにも、ゆっくりしていって欲しい!という思いが実現したことは、私たちも嬉しく思います。


終わりに

子どもたちの屈託のない笑顔に、参加者一同、元気をもらい、能登町教育委員会の教育長からもお礼のメールを頂くことができました。

運営メンバー同士の交流も、しっかり深めてきましたよ!!

最後は、今回の企画の中心となって動いてくれた、KISA2隊 能登・山下さん&髙さんからのメッセージで締めたいと思います。

前回の穴水でのこども祭りとは違い、今回能登メンバーが中心となりKISA2隊の皆さんに提案し、こんなことをやりたい!と企画し行うことで、私たち被災地側が今ならどこまでできるかを考えて、今の状況でどんな事をすれば子どもたちにワクワクしてもらえるか、大人の人にも休息が必要なのでは?と今の被災地の状況を再確認できる良い機会だったと思います。

今回事前の各地域の確認を知り合いを通じて行った際に、穴水だけではなく能登の他の地域の今の復興状況を知ることができました。

子どもたちの笑い声や走り回る足音、大人たちのたわいもない会話がこんなに心地よいものだと改めて知ることができたので、今後もこの心地よい環境を続けていけるよう考えていきたいです。

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