祭企画 「縁起でもない話をしようかい(会)」を開催【KISA2隊 中河内】

 10月19日に、大阪府柏原市で「縁起でもない話をしようかい(会)」が開催され、KISA2隊中河内のメンバーを含む19名が参加しました。

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死生観を語ることで自分の大切なものに気づく

「縁起でもない話をしようかい(会)」は、元を辿ると鹿児島県鹿児島市の妙行寺で始まった会で、”死”という避けては通れない課題を語り合う場を提供する事を目的に始まりました。

柏原市では2024年7月から始まり、2回目となる今回は、薬剤師や介護職、学校教員や地域の皆様が参加されました。そしてお寺の住職に世話人になって頂きました。
今回は『414(よいし)カード』を用いて、参加者各々の死生観を語り合うというゲームを企画し、幅広い年齢層と職種の方が参加されていました。

『414(よいし)カード』とは、人生の最後の時まで、幸せで自分らしくあるために、「大切にしたい」項目が書かれたカードです。今の自分の気持ちに一番近い文言の書かれたカードを1枚選択して、「なぜそのカードを選んだのか」を語っていきます。

414カード

今回は、1テーブル4名ずつに分かれて、それぞれ選んだカードについて時に和気あいあいと、時にしんみりとしながら語ったり、傾聴を繰り返していました。やりとりを重ねる中で、自分自身、そして相手の大切な事に気付けるきっかけとなりました。

最後まで自分らしく生きていくためのヒントに

終末期における患者の死生観を自分自身の言葉で語ってもらうのは、患者の個別性に合わせた方針を決めていくのに大切なポイントとなります。
『414(よいし)カード』はカードの準備だけで気軽にできるので、この会だけに止まらず、医療・介護現場の教育にも役立てるのではと実感しました。

また、医療・介護・福祉や教育に携わる方々にとって「他人の言葉を傾聴する」という経験も意識的に対応することができ、今後の仕事に生かせる機会となりました。

普段は避けてしまいたい、「でも人はいつか死んじゃうんだよ」。

そんな縁起でもない話をしながら、自分自身や関わる人達が最後まで自分らしく生きるために、自分たちが大切にしたいことに気付ける貴重な場をこれからも存続してもらいたいと感じた会でした。

instagramで「縁起でもない話をしようかい(会)」の情報発信がされています。
@engi_demo_nai_kashiwara 

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