2月2日(にゃんにゃんの日)、猫と共生するまちづくりを考える公開トークイベントに、KISA2隊熊本のメンバーが参加しました。
人も動物も幸せになるために
人も動物も幸せに暮らせる、住みやすい地域について考えるために、医師、獣医師、動物看護師の合計4人が登壇し、地域の猫の課題を多様な視点から語り合いました。

登壇者に加え、ペット共生住宅管理士※、保護猫譲渡サロン代表を交えて、「活動の目的」、「課題の共有」、そして「支援方法」について、一般参加者の質問も受けながら情報共有が行われました。
保護団体や高齢飼育者は先々の不安を抱えていましたが、「こんな場を求めていた」、「これまで不安に感じていたペットの終末期について前向きに考えられた」などの感想が聞かれました。
今回のイベントでは、立場の違う職種が一同に会する初めての機会となりました。
顔の見える関係性を構築出来たことで、活動の可能性が拡がることや、支援者自身の安心感が得られたことが大きな成果となりました。
※ ペット共生住宅管理士…ペットと共生する住宅づくりに必要な専門知識を得られる資格
下記が実際に行われたイベントの内容です。
10:30 開会
10:35 清藤千景/清藤クリニック/医師
– 「開業医が人とネコの共生社会について考え行動してみた」
10:45 劔陽子/阿蘇保健所/医師
– 「動物好きな保健所長からの、保護犬猫よもやま話」
11:30 休憩/交流会
13:00 中山裕美/なかやま犬猫病院/獣医師
– 「往診を通してみる猫と飼い主の暮らし・獣医療」
13:30 増子元美/CompanionAnimalPAR/愛玩動物看護師
– 「ねこさんの悩みや在宅介護ケアについて」14:00 全体トーク&質疑応答
14:30 閉会〜交流会

動物を通して語り合う、誰も取り残さないまちづくり
現在、熊本市の保護犬猫は飽和状態であり、譲渡会も開かれていますが啓発は行き届いていません。
また、多頭飼育による崩壊には、飼い主の高齢化や疾病などの悪循環があり、身内ではなく医療側から気付くこともあります。
地域猫問題は人間の問題であり、対話を重ねる必要があることを今回のイベントで改めて認識しました。
そして、地域全体で猫の生態についての知識を得ることで、課題の度合いを軽く出来るという新たな気付きも得ることができました。

繁華街にある蔦屋書店熊本三年坂のオープンスペースでイベントを行ったことで、偶然足を止めて耳を傾ける方もいて、多くの皆様に地域猫の課題について認識してもらうことができました。
KISA2隊熊本では、これからも動物を通して語り合う、誰も取り残さないまちづくりを推進していきたいと思います!